『お前を見ている』・・・闇の一党の象徴・・・黒い手の紋章と共に添えられていた。
ヤバイ物をもらってしまったなぁ・・・。
Sumomo:はい、君に返すよ。すぐ持ち主に送り返してw
「受け取れないよ。金をたんまりもらったんでね。・・・じゃあ、行くよ」
・・・すぐにつき返されてしまった。
ダメなのぉ~??残念・・・。しぶしぶポケットにしまい込む。
お金たんまりもらったんなら、服ぐらい買いなさいよ。
裸のまま配達に来られてもねぇ・・・目のやりどころに困るよ・・・。
深夜―――――――――・・・すごい頭が痛い・・・うう・・・・・・重たい瞼をゆっくり開けると・・・
宿屋で眠っていたハズなのに、見たことない狭い小屋の中に居た。
ここ何処!?辺りを見渡すと、黒装束の女が棚の上に座ってこちらを見ていた。
「やっと目が覚めたようね。・・・もう、ずいぶんと待ったわ」
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誘拐された!?いつ睡眠薬を盛られたんだろう・・・?そしてこの不気味な人はいったい・・・
「単刀直入にいうわ。貴方は孤児院で老婦人を殺した。こんなこと、スカイリムの半数以上が知ってる。
闇の一党に貸しを作ったの。その借りを私が返してもらいに来たの」
・・・やっぱり・・・この人、闇の一党の本物の暗殺者だ。マズイ・・・
私がグレロッドを殺した後、一人だけ逃げまわっていたのは、このコンスタンス・ミッシェルという人だった。
この人が誰かに知らせて噂がすぐ広がったのか。人の噂というものは何故こんなにも早いんだろう・・・。
「そこで貴方に・・・誰かを一人殺して欲しいの。簡単よ。そこにいる・・・
3人の中から選んで殺しなさい。私はただ、それを見て・・・楽しみたいの」
なんかこの人すごくS・・・・女王様みたい。『殺してる光景を見て楽しみたい』
・・・だなんて、普通は言えないことだ。・・・でも、嫌いじゃない。こういう人。
・・・――――私は無言で引き受けることにした。とっとと、ここから脱出して元の生活に戻りたいからだ。
まずは聞き込み調査をしよう。この中で成るべく一番悪い奴を見つけ出さなきゃ・・・。
まずは一人目・・・
傭兵を長年やってきたそうだ。
仕事上で人を殺さなければならない立場だったそうだが・・・仕方ないと言うべきか?
二人目・・・
女手一つで子供を6人も育てているお母さん。生活はきっと厳しいのだろう。
・・・それが性格にも現れている感じだ。
そして3人目・・・
私と同じエルスウェーア出身のカジート。
こいつだけ、命を狙われたことは今回が初めてじゃないと言っている。
・・・と、いうことは・・・ヴァシャが死ぬことを望んでいる奴がこの世界のどこかにいるってことだね?
どんだけ罪深なヤツなの!?場合によってはコイツ、盗賊や殺し屋より悪党じゃ・・・・?
そして私は決断を下した・・・。
「・・・あの狡猾なカジート・・・敵が居ないわけがないわ。貴方が選ぶのも当然ね」
Sumomo:約束は果たしたよ。すぐにここから出してくれる・・・?
「もちろん。・・・さぁ、これが約束の鍵よ。この鍵を使えばここから出られるわ。
その前に・・・一つだけ言いたいことがあるの。
私の家族の一員として、貴方を正式に迎え入れたいわ。闇の一党へ」
本来ならば人助けしなければならない立場だと思っていた。
・・・だが、進むべき道から随分と遠ざかってしまった・・・。
私はここ最近、2人も人を殺めてしまった殺人犯だからだ。
先代のドラゴンボーンとグレイビアードのおじいちゃん達に顔向けできない。
Sumomo:考えておきます・・・。
・・・―――とりあえずそう言い残して、薄汚い小屋から脱出したのであった。
・・・けれども、街の中を平然として歩ける状況じゃないことは分かっていた。
私を見る衛兵の目つきがいつもと違うからだ。もう、ホワイトランでは誰も私のことを
『伝説のドラゴンボーン』と呼ぶ者はいないのでは・・・?どんどん不安な気持ちが大きくなっていくばかりだ。
あの出来事から毎晩、寝れない日が続いた・・・。
そして・・・・・・新たなる私の居場所を求めて・・・黒い扉を開ける。
もう後戻りはできない――――――・・・。
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