【第2話】=声の道=イヴァルステッドへ
ホワイトランに戻ったとき、地鳴りのような声がした。
ドヴァーキン!
西の監視塔で目撃されたミルムニルというドラゴンを倒し、ドラゴンソウルを吸収したSumomo。
グレイビアード達がそのことをどこで知ったのか分からないが、私を世界のノドといわれる
山の頂上付近に建つ修道院、ハイ・フロスガーに来い!という意味で叫んだ言葉だった。
『もっとわかりやすく囁いてくれればいいのに。カッコつけなくてもいいのにぃ・・・』
とにかく、そのハイ・フロスガーがどんな所なのか見てみたい。
ハイ・フロスガーへはイヴァルステッドという村から登っていく道があるので、まずはこの村を目指す。
リバーウッドから山をまたいでイヴァルステッドへ行く道はどうだろうか・・・。
途中、魔女に出くわしちゃったり。
『ここ・・・ハグレイブンって奴がいるとこだったね・・・』
ヤバくなったので、逃げてきました。
一応イヴァルステッド方面へ向かっていたつもりだったのですが・・・
『どうしてもあの道に行きたい・・・』
でも降りるのが面倒になったので、諦めたSumomoはマップを出して
高速移動することにしました。
次はイヴァルステッドに近めだった場所は、エルダーグリーム聖域だ。
南西方面へ下って行くと、すぐ温泉地にさしかかる。
そこには3人の狩人たちがいて、温泉に浸かっていたのだけれど・・・
雨が引っ切り無しに降り続ける。
『寒そうに見えるけれど・・・温泉は気持ちいい?』
声をかけると、迷惑そうにしてこちらを睨んできた。
『貴方の体を心配したのだけど、無駄だったようだね・・・』
近くにいる他の狩人達にも声をかけてみたが、返ってくる言葉は同じだった。
こんなとこで道草くってられない!急がなくちゃ!
・・・ん? 君は・・・誰??ずいぶんと怖い顔をして。
エイッ!!・・痛い目を見たようだねッ!少し傷を負っちゃったけど、このくらい平気だよん。
敵は片付いたことだし・・・さて、先に進もう。
なんだかえらい時間がかかってるなぁ・・・イヴァルステッドってこんな遠かったっけ?
だんだん夜が明けてきちゃったよ。登り道・・・か。
・・・あれ?嫌な予感してきた。
熊がキターーー!
ぎゃああああ!大ダメージ!!
・・・―――――― ぐふっ!
瀕死の重傷を負ったけれど、なんとか死んだふりでその場から避難しました。
自然の驚異には勝てません・・・。
安全第一を取って最終ルートはもうここしかない。
一番遠い道だなぁ~~。何事にも無理は禁物だね。
いったいここまで来るのに何日かかったのだろう・・・?
・・・やっとのことで無事イヴァルステッドにたどり着いたSumomo。
あの天辺にグレイビアード達が住む修道院、ハイ・フロスガーがあるんだ・・・。
まずは情報を酒場で仕入れましょう。これ、鉄則。
なん・・・だと!?
そんなこと言われたって、私は伝説のドラゴンボーンと呼ばれたカジートなの。
何が何でも絶対、たどり着いてみせる!
聞き込み調査開始から1時間――――・・・
クリメクという男に話しかけてみた。
どうやらこの人、ハイ・フロスガーまで供物を届けに行ってきてもらいたいらしい。
ついでだし、行ってやらないこともない。
その代わり報酬はたっぷりいただくわ。・・・なんてね♪(鬼
こんな私に頼るなんて余程、臆病な男だわ。アハハ!
・・・そしてまた、夜が更けていきました。出発は明日の早朝にしよう。
宿の窓から見る夜空はすごく綺麗だった。今夜はとても寒いみたい。
『はぁ・・・私の前に強くて素敵な男性はいつ現れてくれるの・・・?』